DVD「SLAM DUNK~10DAYS AFTER~」
2004年12月にスラムダンク単行本1億冊を記念して3日間限定でスラムダンクの最終話から10日後の話を廃校の黒板で公開するイベントが行われた。
23個ある教室に各1枚ずつの黒板。そこに23の10日後の話・・・
湘北のメンバーはもちろん、海南、陵南、そして山王。
そのイベントを作者のインタビューとともにおっていくドキュメントのDVD。
正直泣けました。
作者、井上雅彦が黒板に絵を下書きもなく、ほんとに迷い無く書いていく。
作中のナレーションで「まるでそこに埋もれている絵を彫り出していくかのよう・・・」
まさしくそのとおりで、なにもないところにゆっくりと、あの懐かしい姿が発掘されていく。
ストーリーもほんとに10日間しか経っていないかのような日常の生活。
劇的な変化などなく、ノンフィクションかと思うような生活感を感じる。
すごい・・・
しかもその書いていく姿はただ楽しそうでまるで落書きをしてるかのような感じで描いていく・・・
なのに、なぜかひきつけられていく。
3日間かけて23の話は出来上がり、イベントはスタート。
ほとんど告知せずにスタートしたのに3日間で約5千人ものファンが訪れた。
廃校の教室で10日後のスラムダンクを堪能し、体育館ではバスケなんかを楽しむ・・・
イベント期間中、作者はずっと会場に居るが場の雰囲気を壊さないようにと、ファンの目に届かないところにいた。
最終日の最後の一時間だけ体育館でファンと共にバスケをする。
そして体育館から退場するとき皆から「ありがとう!」の声・・・
ジーン・・・なんかすっごい暖かな気持ちに包まれる。
来てるファン達の「スラムダンク」への気持ちが見てて伝わってくる。
この「10日後・・・」は黒板にただチョークで描かれてるだけで、何の保護もされていない。
触れば誰にでもすぐに消せる・・・
あえてロープも、「触るな」の注意書きもせず、誰にでも触れる状態で公開されていた。
そしてイベントが終わって
そのすぐに消えてしまう黒板のストーリーは
枠線のただひとつの線すら触られていなかった。
誰にも触れるのに、5千人もの人が来ていたのに・・・
これってすばらしいことですよね?
誰にも何にも言われていないのに、誰も裏切らなかった・・・
これってすばらしいことですよね?
作者が最後「すげー!すげー!」って両手を挙げて感謝して、スタッフ全員が拍手を送る。
ほんとにすごい。
嘘じゃない、人のすばらしさにもう感動。
一人で拍手してました。
そしてラストは作者自身が描いたときと同じように、一人で黒板消しで絵を消していく。
DVDでたったの一時間足らずしか見ていないのに、その絵が消えていく模様に激しい寂しさを感じてしまう。
あれから10年・・・あぁ花道たちはまだバスケをしてるんや・・・
黒板の漫画を見てそう思った。
ただもう見ることはできひんのやなぁ・・・
消えていく漫画を見ながら思いました。
だからせめてこのDVDはずっと持っていたい。
二度と戻らない花道たちの昔として。
最近のコメント